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部分痩せは可能?ダイエットの原理から考える。




 人間の体の中で脂肪組織というのは、エネルギーを蓄えておくところです。人類は常に飢餓と闘って生きてきました。食べ物が手に入らない状況に備えてエネルギー源である脂肪を体内に蓄えておきます。ただ、人間が活動するときにまず使われるエネルギー源は炭水化物です。これは主として肝臓にグリコーゲンという形で蓄えられています。しかし、これはすぐ枯渇してしまいます。その後に脂肪がエネルギー源として使われるわけですが、使われる脂肪にも順番があるようです。つまり、内臓周囲の脂肪がまずエネルギーとして使われ、最後に皮下脂肪が使われるのです。このように、どこの脂肪が真っ先に分解されるかはすでに決まっていて、いくらもんだり叩いたりしてもその順番を変えることは出来ないのです。
 はっきり言ってしまうと体のある部分だけを部分痩せする、というのは不可能です。ダイエットによって体脂肪が減っていくにしても、どこの脂肪が真っ先に分解されるかはすでに決まっていて、特定の部分だけの脂肪を取るということは脂肪吸引でもしない限り無理なのです。
 もし、リンパマッサージや塩もみ、むくみを取るサプリなどで、その部分のむくみ(とどこおった水分)が取れたとしても、一時的にサイズダウンしたのに過ぎません。それは一時的に水分がなくなっただけで脂肪が減った訳ではないのです。むくみは、むくみを取る努力を続けない限りはまた元に戻ってしまいます。サイズも元に戻ってしまいます。
 また超低カロリーダイエットや断食に近いダイエットをすると数日で体の各部分が全体的にほっそりします。超低カロリーダイエットをすると、体に必要なエネルギーが確保できないため体は自分の体のタンパク質、つまりは筋肉を使って生活していくエネルギーにかえていきます。筋肉が減った結果痩せて見えます。しかし、この場合も脂肪が減った訳ではありません。
 体がやせる、ということは「基礎代謝が増えて過剰な体脂肪をもやす」ということではじめてできることです。ものを食べないで体重がへってしまうのは「やつれる」といて、「やせる」のではありません。人間の体の中で一番エネルギーを使うのはなにを隠そう体を支えてくれる「筋肉」なのです。簡単なことですね、筋肉が増えれば、それだけ「寝てても消費するエネルギーがふえる」(この寝てても消費する一日のエネルギーを基礎代謝と言います)ということです。筋肉が減ったら、体が貧弱になります。そして、また体重が増えてやせようとしても、基礎代謝が低いからだになっているので痩せづらくなります。

 脂肪のつく順番
 1位 ウエスト・おへその下・腰背部・太もも・内臓
 2位 あご・ほほ・上腕・背・胸
 3位 肩・前腕・すね・首
 4位 手足の甲・指

 脂肪のとれる順番
 1位 ウエスト・手足の甲・指・すね・首
 2位 肩・前腕・上腕
 3位 背・胸・あご・ほほ
 4位 おへその下・腰背部・太もも・内臓



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